外壁塗装の**膜厚(まくあつ)**とは、塗膜(塗料の層)の厚さのことを指します。適切な膜厚を確保することで、耐久性や防水性、美観を維持することができます。
外壁塗装の膜厚の目安
膜厚は、使用する塗料の種類やメーカーの仕様によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
1. 下塗り(シーラー・プライマー)
膜厚の目安:5~30μm(ミクロン)
役割:下地との密着性を向上させる
2. 中塗り・上塗り(仕上げ塗料)
水性・油性塗料(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など)
1回塗りあたりの膜厚:30~60μm
2回塗りの合計膜厚:60~120μm
無機塗料や高耐久塗料
1回塗りあたりの膜厚:40~80μm
2回塗りの合計膜厚:80~160μm
3. 多機能塗料(断熱・遮熱塗料など)
遮熱塗料や断熱塗料は、通常の塗料よりも膜厚が厚くなることが多く、合計膜厚が150~300μm程度になる場合があります。
膜厚の重要性
適正な膜厚を確保しないと、耐久性が低下(薄すぎるとすぐ剥がれる、厚すぎるとひび割れの原因)
メーカーの指定する膜厚を守ることが重要
膜厚を測定する方法として「膜厚計」を使用する
使用する塗料ごとの適正な膜厚は、メーカーの仕様書や施工基準に従うのが基本です。施工業者に依頼する際には、膜厚の確認も重要なポイントになります。
コメント