外壁塗装で“アルミ箇所を塗装しない”3つの理由
外壁塗装の現場では、雨戸・シャッターBOX・サッシなどの“アルミ部材”は塗装しないことが一般的です。
その理由は大きく3つあります。
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① そもそもアルミは“塗料が密着しにくい”
アルミは表面が酸化被膜でコーティングされていて、
鉄や木と比べると塗料が付きにくい素材です。
無理に塗ると…
早いと数ヶ月で剥がれる
指でこすっただけで塗膜がポロポロ落ちる
など、仕上がりの耐久性が確保できません。
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② 工場焼付塗装に勝てない
アルミの多くは“工場での焼付塗装”で表面処理されています。
これは現場では再現できないほど強力なので、
建物を丸ごと加熱できない
外気温での塗装では耐久性が劣る
という理由から、現場塗装はどうしても弱くなるのです。
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③ 塗装すると逆に“劣化が目立つ”
アルミは本来、錆びにくく耐候性が高いため、
塗装しなくても長く使える素材です。
そこで塗装すると…
劣化していないところに“塗膜の剥がれ”という弱点を作る
細い枠や角で塗膜が割れやすい
という問題が出てきます。
つまり、塗装しない方が長持ちします。
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じゃあアルミをどうすればいい?
💡 基本は「そのままがベスト」
アルミ部分は外壁塗装の際は洗浄だけで十分です。
どうしても色を変えたい場合は…
アルミ専用の下地処理(ミッチャクロン等)
2液型の強溶剤塗料
仕上がりと耐久性を理解した上で施工
が必要になります。
ただし、耐久性は外壁部分ほど期待できません。
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