外壁にとって紫外線は、夏だけでなく一年中じわじわとダメージを与える“見えない敵”です。
特に日本の夏は紫外線量がピークになるので、劣化スピードが一気に加速します。
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紫外線が外壁に与える主な害
1. 塗膜の色あせ(退色)
紫外線が塗料の顔料を分解し、色が薄くなったりムラが出ます。
特に濃い色(黒・赤・青など)は色あせが目立ちやすいです。
2. 塗膜のひび割れ・チョーキング
紫外線は塗膜の樹脂を分解し、柔軟性を失わせます。
表面が粉っぽくなる「チョーキング現象」や細かなクラックの原因になります。
3. 防水性能の低下
塗膜が劣化すると雨水をはじく力が弱まり、外壁材(モルタル・サイディングなど)に水が染み込みやすくなります。
これが雨漏りや内部腐食のきっかけになります。
4. 外壁材そのものの劣化
紫外線は塗膜だけでなく、外壁材(樹脂・木材・金属)も直接劣化させます。
変形、反り、錆び、腐食などにつながります。
5. 美観の低下
色あせやひび割れで家が古く見えるだけでなく、資産価値も下がります。
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紫外線対策のポイント
高耐候性塗料(フッ素・無機・シリコン上位品)を選ぶ
遮熱塗料で紫外線と熱を同時にカット
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