外壁塗装の「色」による断熱効果についてまとめますね。
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1. 色と太陽光の吸収率の関係
濃い色(黒・濃紺・茶色など)
→ 太陽光を吸収しやすく、表面温度が上昇しやすい。
外壁表面は +10〜15℃ 程度高くなることもあります。
淡い色(白・ベージュ・パステル系など)
→ 光を反射しやすく、温度上昇が抑えられる。
夏場は室内温度の上昇をある程度防ぐ効果が期待できる。
中間色(グレー・落ち着いたブルー・グリーンなど)
→ 反射率は中間で、極端な温度差は出にくい。
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2. 遮熱塗料と色の関係
最近は「遮熱塗料」が普及しており、色の違いによる熱の吸収をある程度カバーできます。
遮熱塗料は特殊な顔料を含み、近赤外線(熱の原因)を反射する性能を持っています。
ただし、白系の遮熱塗料 > 濃色の遮熱塗料 という差は残ります。
(例:白の遮熱塗料と黒の遮熱塗料では、表面温度に5〜10℃程度の差が出る)
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3. 室内への影響
外壁温度が高くなると、その熱が外壁材や断熱材を通じて室内に伝わる。
色の選択だけで室温が 2〜3℃程度変わる 場合もあります。
特に直射日光を受けやすい「南面」「西面」の外壁は、色による影響が大きい。
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4. 実用的な選び方
1. 夏の暑さ対策を重視するなら明るい色系(白、クリーム、薄グレーなど)。
2. デザイン性を重視して濃い色を選ぶ場合は遮熱塗料を併用。
3. 屋根は壁以上に日射を受けるため、色と塗料の選択がより重要。
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👉 まとめると、外壁の色は 「白系=涼しい」「黒系=暑い」 が基本ですが、
最新の遮熱塗料を使えば、濃い色でもある程度快適性を保つことができます。
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